整形靴とは・・
▼整形靴とは?
整形靴とは、各個人の足の形状や症状に合わせて作られた靴のことで、足の型を採り木型から作るもの、既成の木型を修正して作るもの、既成のコンフォートシューズを加工するものがあります。また靴ではありませんが、足の裏にかかる圧の調整や変形の矯正などを目的に作られる「足底板(そくていばん)」(靴の中敷)も整形靴技術の重要な一分野となっています。
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▼症例紹介 ・プロフィール:70歳代、男性 ・疾患名:急性灰白髄炎・・・ポリオともよばれ、ポリオウィルスにより脊髄神経の灰白質という部分が侵される。はじめの数日間は風邪のような症状があらわれ、その後足や腕に麻痺が起こる。 |
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(1)左肩のほうが高い | (2)ハンマートゥ | (3)外側に倒れている |
・足の状態:右足が爪先立ちになり、踵が地面に着かない。また踵の骨が内側に傾き体重が外側にかかる。足の指は上に上がってハンマートゥと呼ばれる状態。
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(4)倒れている外側を支える | (5) | __上に延長した位置 ——通常の位置 |
(7)外側に倒れにくくなった |
(6) | 指が当たらないよう高くした |
・靴での対応:外側に倒れないように、中敷で支え、さらにカウンターと呼ばれる踵の補強を通常より上に長くして支えた。
また、足の指が当たらないように厚みをつけて余裕を持たせた。